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さんむしょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

三無性

 存在の3つの形態である三性の否定的側面を表わした語。三無自性、三無自性性、三種無自性などとも言う。

相無性

 遍計所執性の否定的側面をいい、言葉でとらえられたもの()には実体性がないことをいう。

生無性

 依他起性の否定的側面を言い、他の縁によって生起したものは自らの力で生じたものではないことをいう。

勝義無性

 円成実性の否定的側面をいう。円成実性はあらゆる存在の究極の真理であり、そのような真理は最高の価値をもつもの、すなわち勝義であるから、また、勝義においては、すべての実体的なるものが存在しない、すなわち無性であるから、円成実性を勝義無性という。

参考 『成唯識論』九巻、T31-48a