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てんぺん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

転変

pariñāma परिञाम (S)

 潜在しているものが開展して現れ出ること。
 主としてサーンキヤ学派が主張したもので、その「転変説」(pariñāma-vāda)によれば、世界は、根本質料因から流出したものであり、原因の中にすでに結果が潜在的に存在するとされる(因中有果論)。

 縁起説に対抗するものとして仏教からは批判されたが、経量部瑜伽行唯識派でも、因果応報を説明するさいに、「種子相続転変差別」というように、転変という言葉を用いている。