まかそうぎりつのソースを表示

=摩訶僧祇律=
mahaasaMghika-vinaya (skt.) 四十巻

　『摩訶僧祇律』４０巻は、[[ほっけん|法顕]]が[[ぶっだばだら|佛駄跋陀羅]]と共に西紀416年から418年の間に訳した。<br>

===招来と翻訳===
　法顕は中国に律蔵が完備していないのをなげき、律を求めて六十歳を過ぎてから、インドへ399年に出発した。しかし北インドでは、律は暗記されており、写本がなかったので、ついに中インドの[[パータリプトラ]]まで来て、ここで僧祇律の梵本を得た。<br>
　これを写得し、さらに[[セイロン]]で[[けじぶ|化地部]]の律をも得て、414年に広州に帰来した。しかし、その間に『[[じゅうじゅりつ|十誦律]]』と『[[しぶりつ|四分律]]』とがすでに訳されていた。<br>
　'''法顕'''はそれにめげず、直ちに僧祇律を訳した。

　近年に至って、チベットの僧院から、摩訶僧祇律の梵本のかなりの部分が発見され、公刊されている。

===テキスト===
* [http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/ddb-sat2.php?mode=detail&useid=1425_ 大正蔵 律部 vol.22 p.227a 摩訶僧祇律]