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=住=
<big>sthāna: sthita: sthiti: sthira</big> (S)

　静止。動かずに立っていること。身体の４つの基本的なありよう（行・住・坐・臥の[[しいぎ|四威儀]]）の一つ。眼の対象（[[しききょう|色境]]）の一つ。
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<big>sthita: sthiti</big> (S)

　[[ふそうおうぎょう|不相応行]]の一つ。現象的存在（有為）の４つのありよう（生・住・異・滅の[[しそう|四相]]）の一つ。生じた存在が減することなく相続しているありようを生ぜしめる原理。生・住・異・滅は、生・住・老・滅、あるいは生・老・住・無常ともいわれる。種類として、刹那住・相続住・立制住の３種〔『瑜伽』５６、T30-607b〕、刹那住・相続住・縁相続住・不散乱住・立軌範住の５種〔『瑜伽』５２、T30-586b～c〕が説かれる。cf. [[ういそう|有為相]]
:　由此四種生住異滅、是有為相。法若有此、応是有為、与此相違、是無為法。<small>（中略）</small>能安、名住。〔『倶舎』５，T29-27a〕
:　云何建立生老住無常。<small>（中略）</small>刹那随転故、名住。〔『瑜伽』３，T30-291c〕
:　有四種有為之相。<small>（中略）</small>諸行生已、即時未壊、正観為住。〔『瑜伽』４６、T30-544b〕
:　彼諸行生位暫停、説名為住。〔『瑜伽』52、T30-585c〕
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ava-sthā: avasthāna: avasthiti: jīv: sthā: sthiti (S)

　生きること。生命を保つこと。
:　[[うじょう|有情]]は段食・触食・思食・識食と四種の食に由って住す。
:　[[みょうこん|命根]]に由って住す。
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<big>ava-sthā: avasthāna: avasthita: ā-vas: upasthā: vi-hṛ: vyavasthita: samsthā: sthā: sthita</big> (S)

　ある状態に居る、住する、とどまること。
 平等心に住す。
 不放逸に住す。
 菩薩の十地に住す。
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adhyā-vas: prati-vas: vāsa (S)

　ある場所に住むこと。
 阿練若に住して一切の村邑・聚落を遠離す。
 空閑に処して奢摩他・毘鉢舎那を修するを総じて住と為す。
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　入・住・出の住。定まった心の状態に住すること。
 定に入り、住し、出ずる。
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<big>vyavasthita: sthāyin: sthiti</big> (S)

　戒を守って生活すること。
 律儀戒に住す。
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　[[ぜんじょう|禅定]]・[[じょうりょ|静慮]]の別名。心を内の対象に向けて外に流散せしめない状態。
:　問、何因縁故、説諸静慮、名為住耶。答、繋心於内所縁境界、於外所縁不流散故。〔『瑜伽』６３、T30-650b〕
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<big>avasthāna: avasthita: upa-sthā: pra-sthā: vyavasthāpita: saṃniviṣṭa: stha: sthā</big> (S)

　あるものが存在する、存続すること。
 　眼根の極微は眼星の上に在りて傍布して住す。

=集=
<big>upacaya; saṃcita; samūhāgama</big> (S)<br>
　集まること。集めること。

<big>saṃbhava; samudaya</big> (S)<br>
　苦しみの起こる原因。苦しみの原因。集成する力。迷い。<br>
:[[じったい|集諦]]とは、この[[く|苦]]は迷いによる[[ごう|業]]が集まって原因となっているという[[しんり|真理]]。

<big>samudaya</big> (S)<br>
　'''集'''とは[[うろほう|有漏法]]（anāsrava-dharma）の異名であるとも解されている。<br>
　『倶舎論』界品に「名けて集と為す。能く苦を招くが故なり」とある。サンスクリット原典には、
:それから苦（duḥkha）が集まり来る（または生ずる）から集という。
:;samudety asmād duḥkham iti samudayaḥ
とある。

<big>sarmanvāgama</big> (S)<br>
　[[しゅうじゃく|執着]]。〔維摩経 T14-546a〕<br>

　そなえている。〔廻浄論 T332-12b〕