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=百法=
　'''唯識'''の所説。１００種の存在の構成要素。次の１００種をいう（百を五つのグループに分けることから[[ごいひゃっぽう|五位百法]]という。これに対して[[うぶ|有部]]では７５種を立てることから[[ごいしちじゅうごほう|五位七十五法]]という)｡

（Ⅰ）[[しんのう|心王]](8)。　眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼耶識。<br>
（Ⅱ）[[しんじょ|心所]](51)。
:(i)[[へんぎょう|遍行]](5)。　触・作意・受・想・思。
:(ii)[[べっきょう|別境]](5)。　欲・勝解・念・定・慧。
:(iii)[[ぜん|善]](11)。　信・慚・愧・無貪・無瞋・無礙・勤・軽安・[[ふほういつ|不放逸]]・行捨・[[ふがい|不害]]。
:(iv)[[ぼんのう|煩悩]](6)。　貪・瞋・癡・慢・疑・悪見。
:(v)[[ずいぼんのう|随煩悩]](12)。　[[ふん|忿]]・[[こん|恨]]・[[ふく|覆]]・[[のう|悩]]・[[しつ|嫉]]・[[けん|慳]]・[[おう|誑]]・[[てん|諂]]・[[がい|害]]・[[きょう|憍]]・[[むざん|無慚]]・[[むぎ|無愧]]。
:(vi)[[ふじょう|不定]](4)。　悔・眠・尋・伺。
（Ⅲ）[[しき|色]](11)。　眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・色境・声境・香境・味境・触境・法処所摂色。<br>
（Ⅳ）[[ふそうおうぎょう|不相応行]]（24)。　得・命根・衆同分・異生性・無想定・滅尽定・無想事・名・句・文・生・老・住・無常・流転・定異・相応・勢速・次第・方・時・数・和合・[[ふわごう|不和合]]。<br>
（Ⅴ）[[むい|無為]](6)。　虚空無為・択滅無為・非択滅無為・不動無為・想受減無為・真如無為。
(参考）〔『百法明門論｣、T31.855b～c〕