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いっさいしゅち

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

一切種智

 すべての存在に関して概括的に知る智慧が一切智であり、菩薩が衆生を教化するために道の種別を知り尽くす智慧が道慧であり、すべての存在に関して平等の相に即して差別の相を更に精細に知る智慧が一切種智である。

菩薩の衆生を度する智慧を名づけて、道慧となす。…(中略)…薩婆若(さばにゃ)慧は是れ声聞辟支仏の事、一切種智慧は是れ諸仏の事、道種慧は是れ菩薩の事なり。復た次に、八聖道分を実道と為す。衆生をして、種々の因縁をもって道に入らしむ、是れを道慧と名づけ、衆生をして、道の中に住せしむ、是れを声聞種・辟支仏種・仏種を利益すと為す    〔大智度論巻35 T25-321c〕