佛隴寺の行満。荊渓の高弟である。
伝教大師は行滿より天台の諸籍を受くるを記す。然るに滿師の事、史傅なし。〔元亨釈書1〕
荊溪の秀出として其名を掲ぐれども傳なし。〔佛祖統紀十〕
天台山智者騨院行滿傳あれども遙に其の年代を異にす。〔宋高僧傳二十二〕
蘇州の人二十で出家。二十五で具戒。太暦三年荊溪和尚に就て『止観玄義』各一遍文句三遍を學ぶ。佛隴寺に住すと。〔明匠略傳〕