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じげん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

示現

サンスクリット語「saṃdarśana」などに相当する語

 仏や菩薩が衆生済度のため種々に身を変えてこの世に現れること、また広く、神や仏がさまざまな霊験を示し現すことをいう。

普門に示現する神通力    〔法華経(普門品)〕
(菩薩は)方便の慈を行い、一切に示現するが故に    〔維摩経(観衆生品)〕

などと使われている。わが国でも同義に用いられ、特に、示し現したこと、すなわち啓示、お告げを意味することが多い。

論じていはく、この願偈はなんの義をか明かす。かの安楽世界を観じて阿弥陀仏を見たてまつることを示現す。かの国に生ぜんと願ずるがゆゑなり。    〔浄土論 p.32〕