あいじゃくしょ
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ（WikiDharma）』
愛著処
愛し執着する対象。<唯識〉は五取蘊・五妙欲・楽受・身見・転識・色身・不相応行などを愛著処とみなす説に反対して、真の意味での愛著処は阿頼耶識であると説く。「著処」ともいう。
cf.『成唯識論』３、T31 15b
謂離第三 靜慮染者雖厭樂受而愛我故。身見亦非 眞愛著處。謂非無學信無我者雖於身見 不生貪著而於内我猶生愛故。轉識等亦 非眞愛著處。謂非無學求滅心者雖厭 轉識等而愛我故。色身亦非眞愛著處。離 色染者雖厭色身而愛我故。不相應行離 色心等無別自體。是故亦非眞愛著處。異 生有學起我愛時雖於餘蘊有愛非愛而 於此識我愛定生。故唯此是眞愛著處。由 是彼説阿頼耶名。定唯顯此阿頼耶識