あいぜん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
愛染
① 衝動によって引きつけられること。たとえば、湿気から生ずる生きものが、生まれるべき場所の香気を感じて、そこへおもむくこと。〔倶舎論 vol.9〕
② 物事をあざむき愛し、それにとらわれ染まる心。執着する心。とらわれ。愛着。(必ずしも性愛ばかりでない。)
rajyamāna(S) 〔『法集要頌経』清浄品 T4-785b〕、sāmiṣa (S) 〔『往生要集』T84-63c〕
③ 愛欲に染まること。愛執染着の略。男女の愛欲のとらわれ。男性が女性に魅せられること。〔上宮法華疏 T56-118b〕〔『一遍語録』消息法語〕