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いだいけ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

韋提希

ヴァイデーヒー(vaidehii (skt))、ヴェーデーヒー(vedehii (pl))の音写。毗提希、吠提哂などとも音写し、韋提と略し、勝身、勝妙身などと訳す。
 韋提希(ヴァイデーヒー)というのは毘提訶(びだいか)(ヴィデーハ videha)国出身の婦人という意味の通称で、その実名については抜陀斯利(ばつだしり)(パドラシュリー bhadrazrii)、婆沙毘沸(ヴァーサヴィー vaasavii)など諸説がある。


 摩掲陀(マガダ magadha)国の頻婆娑羅(ビンビサーラ bimbisaara)王の妃で、阿闍世(アジャータシャトル ajaatazatru)の母。阿闍世が父王を殺して王位を墓奪したとき、韋提希も阿闍世に殺されるところであったが、大臣の諌言により難をまぬがれた。この事件に苦悶する韋提希の懇請により、仏陀が阿弥陀仏の浄土へ往生する方法を16種の観法として説いたものが『観無量寿経』である。