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いっしょうふしょ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

一生補処

eka-jāti-pratibaddha (S)〔『阿弥陀経』T12-347b〕

 ただ一つの生涯の間だけこの迷いの生死の世界に縛られるだけで、次の生涯には仏となることができる地位。次に生まれてくるときには仏として生まれることが約束されている。一生を過ぎれば仏処を補うべき位、の意。仏に次ぐ位、菩薩としての最高の位をいう。〔『無量寿経』T12-268b〕〔『維摩経』T14-553c〕〔『華厳経』T9-418c〕〔『往生要集』T84-44c, 46a, 61a〕

 極楽に参りなぱ弥陀の一の御弟子となるこころなり。〔真宗聖教全書 5-4〕
 成仏に臨めたものなり。此次に成仏すと云ふこと。等覚の一生終ると成仏すと云ふこと。〔円乗 3914〕

 釈尊の滅後に釈尊の地位を補うこと。弥勒菩薩についていう。〔『五教章』上3-38〕