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かいげんろく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

開元録

中国、唐代につくられた翻訳仏典の総合目録。20巻。正しくは『開元釈教録』という。著者は智昇で、唐の730年(開元18)に完成したのでこの名がある。

 中国に仏典が伝えられ漢訳されると、その翻訳事情を詳しく記した目録が、東晋(とうしん)代以後いくつもつくられた。とくに隋や唐時代になると、目録の規模も大きくなり、その形式も整えられた。
 『開元録』はそれらの目録のなかでもっとも優れた代表的目録であり、中国のみならず東アジアの漢訳仏教圏に大きな影響を与えた。20巻のうち、初めの10巻は時代別・訳者別の目録であり、あとの10巻は分類整理目録である。
 大蔵経が5千余巻あるとされるのは、『開元録』の入蔵録に1076部5048巻と記載されていることに基づく。