かくかん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
覚観
vitarka-vicāra वितर्क विचार (P)
「覚観」は旧訳であり、新訳は尋伺である。
「覚知と観察」のことであり、初期経典ではしばしばセットで出てくる。
覚は物事を推しはかる心の粗いはたらき、観は細かいはたらき、の意で、ともに禅定の心をさまたげる。心の粗いはたらきや細かいはたらき。粗い心と細かい心。〔維摩経、T14. 540a〕〔往生要集、T84. 67a;73b〕
「覚」と「観」は言語を発する因である。したがって、覚・観の心を離れると言語もないという。「覚観地」(tārkika)