ぎゃくほう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
逆謗
五逆と正しい教えをそしること。
これを犯すものはさとりに至ることができないから、しかばねに喩えて逆謗の屍骸(ぎゃくほうのしがい)ぅという。無量寿経の第十八願および同成就文には逆謗のものは阿弥陀仏の本願の救いから除かれると説き、観無量寿経では五逆十悪を犯した悪人でも念仏すれば救われると説いてあって、両経の説き方が一見矛盾しているように見えるので、浄土教ではその意味を逆謗除取という問題として論じ、それは逆謗の罪の重いことを知らせて衆生が犯さないようにおさえとどめる(抑止)意味で救いから除くといったのであって、すでに造った罪はどんな重罪であろうとも阿弥陀仏はおさめとって(摂取)救うと解釈する。