くどくぞう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
功徳蔵
功徳を貯えた蔵の意。
①功徳の集種。
②阿弥陀仏(曇鸞の『讃阿弥陀仏偈』)、あるいは阿弥陀仏の名号(親鸞の『高僧和讃』)のことをいい、また阿弥陀仏の第十八願を福智蔵、第十九願を福徳蔵というのに対して第二十願を功徳蔵という(親鸞の『教行信証化身土巻』)。
- 無漏の依果、思議しがたし。このゆゑに功徳蔵を稽首したてまつる。〔讃阿弥陀仏偈、p.175〕
- (63)世々に善導いでたまひ 法照・少康としめしつつ 功徳蔵をひらきてぞ 諸仏の本意とげたまふ〔高僧和讃、p.589〕
- しかればすなはち釈迦牟尼仏は、功徳蔵を開演して、十方濁世を勧化したまふ。阿弥陀如来はもと果遂の誓[この果遂の願とは二十願なり]を発して、諸有の群生海を悲引したまへり。〔化身土巻、p.400〕