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ぐかんしょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

愚管抄

 歴史書。慈円著。7巻。承久2年(1220)成立(追記があり,承久の乱後成立説もある)

 わが国初の史論書。神武天皇から順徳天皇まで、歴史の流れを道理という史観で説明、皇統の不変を、仏法・摂関家・武士が守るとする。末法思想が説かれ、皇権の衰退と武士の台頭から、鎌倉幕府の成立、後鳥羽上皇の討幕計画など、複雑な世相の中で、摂関家出身で天台座主でもある著者が、自分の家九条家の存在意義と公武協調の利を献言した書。