国土
一切有情の住処。浄土、穢土のこと。
四種国土
天台宗で説くところの4つの国土。『天台観経疏』の説明では以下の通り。
- 凡聖同居土
凡夫と聖者とが共に同居する国土。この中に浄土・穢土の2つがある。
- 方便余土
阿羅漢が死んだ後に往く国土であり、三界の外にある。
阿羅漢が死んで無余涅槃に入ると考えるのは間違いであり、実際にはこの国土に生まれるものである、と考えられている。
- 実報無障礙土
一分の無明を断った菩薩の生ずる処であって、真実の道に報いた無礙自在の国土である。
- 常寂光土
根本無明を全く断ってしまった仏の依処であって、常住、寂滅、光明の仏土を言う。