さくでん
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策伝
(天文23(1554)‐寛永19(1642))浄土宗西山深草派の京都誓願寺55世。字は日快、日英。号は安楽庵、恒翁。美濃の人。
初め京都東山禅林寺で出家、西山の智空甫叔に師事、宗義を学んだ。のち中国地方に遊化、備前大雲寺・備中誓願寺ほかの諸寺を創建、次いで京都誓願寺を継いだ。
のち塔頭竹林院を建てて住し、元和年間(1615-1624)の初め、安楽庵を構えて隠棲、風流茶事をたしなんだ。
所司代板倉重宗の請により『醒睡笑』8巻を著わし(滑稽本の初め)、落語の開祖、茶道安楽庵流の祖とされる。