さんとく
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
三徳
仏の徳を三方面から示したもの。
- 恩徳。衆生のためをはかり恩を施すこと。
- 断徳。煩悩を除き去ること。
- 智徳。智慧をもってあるがままに見ること。〔真諦訳『摂大乗論釈』14、T31,0257c〕〔倶舎論帰敬偈〕
サーンキヤ
サーンキヤ学派において、根本物質の三つの構成要素をいう。すなわち純質(sattva)と激質(rajas)と翳質(tamas)とをいう。〔金七十論、T54.1249b〕
阿字の三徳
阿字のもつ空・有・不生の徳。〔道範消息〕
食物の三徳
食物のできぐあいをいう。
- 輕軟(キョウナン)。 軽くてやわらかいこと。あまりこってりしたものはいけない。
- 浄潔。 けがれがないこと。
- 如法作。 規定にかない、丁寧につくってあること。
三徳六味と用いる。なお六味とは、酢味・鹹味・苦味・甘味・辛味・淡味の六つ〔典座教訓、T82. 320b〕