ざいあく
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
罪悪
paapa (skt.)
一般的には戒律に反する行為を罪といい、これは悪にほかならないから罪悪といわれる。またこの根源には貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)などの煩悩があり、これも罪悪と把握されることがある。このように仏教では、罪と悪と煩悩は必ずしもはっきりとは区別されない。
浄土教においてしばしば引用される、
- 自身は現に是れ罪悪生死の凡夫、曠劫よりこのかた常に没し常に流転して出離の縁あること無し 〔観無量寿経疏(散善義)〕
もこのような意である。
- 一分の悪をも断ぜざらむ罪悪生死の凡夫,いかにしてかこの真実心を具すべきや 〔三部経大意〕