しょじょうりゅう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
所成立
sādhya (S)
自らの主張や命題の正しさを他者に論証する論理において論証されるべきものをいう。自性と差別との2種に分類される。
このなか自性とは有と無との2種、差別とはその有と無との上にさらに設定される種々のありよう、すなわち常・無
常・有色・無色・有見・無見・有対・無対・有漏・無漏・有為・無為などのありようをいう。所成ともいう。能成立の反対語。cf. 成立
何等論軌決択。略有七種。一論体、二論処、三論依、四論荘厳、五論負、六論出離、七論多所作法。(中略)第三論依、謂、依此立論、略有二種。一所成立、二能成立。所成立、有二種。一自性、二差別。(中略)所成立自性者、謂、我自性、或法自性。差別者、謂、我差別、或法差別。 〔大乗阿毘達磨集論7、T31-693b〕
cf. 〔瑜伽師地論15、T30-356c〕
prasiddha (S)
世間一般に承認されていること。
- 一切の世間が其の本際より展転・伝来する想によって自ら分別して共に所成立し、思惟・籌量・観察に由って然る後に方に取るにあらず、是れを世間極成真実と名づく。