さとった仏智をもってみれば、迷える衆生の生死そのままが不生不滅である清浄なニルヴァーナの境界である、という意。常に煩悩即菩提と対句で用いられる。
往還に廻向の南無阿弥陀仏を信ずれば、生死の迷にありながらももはや再び迷はず、故に生死さながら涅槃なりと云ふ。〔正信偈〕