じょうけん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
常見
nityadRSTi, zaazvatadRSTi.
断見の反対で、世界が常住不滅であるとともに、人間の自我も不滅であって、人間が死んでも自我は死滅せず、ふたたび生まれて今の状態を相続すると執着する見解をいう。
釈尊は、常(有)見にも断(有)見にもかたむいてはならないといましめた。霊魂不滅説は常見の一例であり、虚無主義は断見の一例で、それらは同程度のとらわれた見解で、釈尊は、有・無の両辺をはなれ、中道によることを教えた。