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ぞうやく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

増益

samāropa

 実体としては存在しない現象世界を、誤って実体として有ると認定することをいう。その意味で、そこには無いものを有るとすることが増益である。
 これに対し、何らか現象として有る世界を、全く存在しないと考えることを「損減」(apavāda)という。無を有とする増益と、有を無とする損減とをともに離れるとき、真実の世界が証得されると説かれる。

pauṣṭika

 「そうやく」とも読む。密教の修法のうちで、現在の状態を積極的に変化させる祈願(きがん)を総称する。商売繁盛・家門繁栄・学業成就などが含まれる。護摩の作法では、方形の炉が用いられ、財宝性を示す黄(金)色が重視される。尊格では,観音菩薩観世音菩薩虚空蔵菩薩宝生如来などが本尊とされる。

この真言門に四種の功能あり。一には息災、二には増益、三には敬愛、四には調伏なり。〔真言内証義〕