だん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
断
china: bhid (S)
ものを切断する、破る、割ること。
- 薪を斬るを説いて名づけて断と為す。
- 筋を断じ骨を破る。
uccheda: upaccheda: upaghata
断じること。滅すること。除くこと。放棄すること。奪うこと。
- 受を断じた楽
- 諸の悪法を断じて諸の善法を修す
- 永く諸の煩悩を断ず
- 煩悩障と所知障とを断ず
- 衆生の一切の疑難を断ず
- 罪を断ず
- 衆生の生命を断ず
- 善根を断ず
- 相続が断ずるを滅と名づく
- 悪を断じて善を修す。
- 種類として、
(『婆沙』97、大正27・503b)に断愛断・棄捨断
(『婆沙』127、大正27・665c)に永断・暫時断
(『婆沙』150、大正27・764b)に暫断・究竟断
(『瑜伽』87、大正30・791c)に煩悩断・事断の2種
(『瑜伽』29、大正30・443a~b)に律儀断・断断・修断・防護断の4種
(『婆沙』166、大正27・837c)に暫時断・究寛断・有影断・無影断・有余断・無余断・有縛断・無縛断・催枝葉断・抜根本断・制伏纏断・害随眠断の12種
(『婆沙』83、大正27・427b)に暫時断・畢寛断・有片断・無片断・有影断・無影断・有余断・無余断・有随縛断・無随縛断・有分断・無分断・制伏断・抜根断・伏諸纏断・害随眠断の16種
が説かれる。
chidra
(あるありようが)途絶えること。
- 緩なき加行と断なき加行。