はしのく
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
波斯匿王
(S) プラセーナジット Prasenajit、(P) パセーナディ Pasenadi の音写。鉢羅犀那逝多(はつらさいなぜいた)などと音写し、勝軍と訳す。
中インド憍薩羅(コーサラ Kosala)・迦尸(カーシー Kāsī)両国の王で舎衛城(サーヴァッティー Sāvatthī)の城主。
はじめ粗暴無信であったが、仏の説法を聞き、かつ釈迦族より迎えた妃、末利夫人(マッリカー Mallikā)のすすめに従って仏陀に帰依し、最も有力な優婆塞として経典中にしばしば登場する。釈迦族を滅ぼした毘瑠璃王(ヴィドゥーダパ Viḍūḍabha)や勝鬘夫人(シュリーマーラー Śrīmālā)の父である。