ほうじゅう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
法住
dharma-sthiti
縁起の理は仏陀が世に出生することが有る無しに関係なく常住で永遠の真理であることを表す語の一つ。縁起の理が存在の本性(法性)にもとづいて正しくまちがいなく(無顛倒)説かれているありようをいう。
- 問如世尊言。是諸縁起、非我所作亦非余作。所以者何。若仏出世、若不出世、安住法性法住法界。云何法性、云何法住、云何法界。(中略)如成就性、以無顛倒文句安立、是名法住。〔瑜伽師地論10、T30.327c〕
法に住すること
教え(法)をただ追求し読誦し宣説することをもってすべてであるとすることなく、内心においてすぐれた奢摩他を修して、教えを深く観察し思惟して、種々の働きを展開すること。
- 云何菩薩具於法住。此何行相。謂、諸菩薩、非但追求以為究竟、非但読謂以為究竟、非但宣説以為究竟、非但尋思以為究竟、而於内心勝奢摩他正修習中、発勤方便、平等修集、是故説、名具於法住。〔瑜伽師地論79,T30. 741c〕
法住
真言宗の人名のことがあるので注意。