繋属の関係なきなり。心識の攀縁なきなり。
佛菩薩には本來所化の衆生ありて、繋属せり、これを有縁の衆生とす、故に此佛に有縁なるは彼佛に無縁なり、無縁の衆生は畢竟之を化するを得ざるなり。
誰と定まりて一人に属することなく、汎く一切衆生の為の道場を云ふ。
『法華経』に説く所の16三味の一。滅尽定の異名。一切の識心を都滅して所縁を離るる禅定なり。