śiva (skt.)
ヴィシュヌと並ぶヒンドゥー教の最高神。通常三眼の苦行者の姿をとり、弓・三叉の槍を携え、牡牛を乗物とし、その体には蛇が巻きついている。性格は一様ではないが、概して世界と人生の暗い面を司る破壊神と見なされる。
ヴェーダのルドラ神に由来するシヴァ神の信仰は時とともに高揚し、多くの宗派が生まれた。シヴァ神およびその諸側面を表す神は、大自在天・伊舎那天(いしゅなてん)・大黒天などとして仏典の内にも言及される。