しようじそくねはんのソースを表示

=生死即涅槃=

　さとった仏智をもってみれば、迷える衆生の生死そのままが不生不滅である清浄なニルヴァーナの境界である、という意。常に煩悩即菩提と対句で用いられる。

:　『経』（華厳経・意）にのたまはく、「十方の無礙人、一道より生死を出づ」と。「一道」とは一無礙道なり。「[[むげ|無礙]]」とは、いはく、'''生死すなはちこれ涅槃'''と知るなり。かくのごとき等の'''入不二の法門は、無礙の相'''なり。〔論註、p.155〕

 　往還に[[えこう|廻向]]の南無阿弥陀仏を信ずれば、生死の迷にありながらももはや再び迷はず、故に生死さながら涅槃なりと云ふ。〔正信偈〕