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一夜のこと。そもそも浄土には昼夜の別がなく、華の開合を昼夜とする。それが現世の一夜に相当する。〔観無量寿経、T12-345a〕 | 一夜のこと。そもそも浄土には昼夜の別がなく、華の開合を昼夜とする。それが現世の一夜に相当する。〔観無量寿経、T12-345a〕 | ||
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+ | : [[しゅくごう|宿業]] 過去世の行為。現在世のありようを決定する原因となる。宿所業ともいう。<br>「宿業に過失あるに由るが故に、我れ衆多の飢渇などの苦を受く」<br>「宿業の因に由って皮が変異して生ず」 | ||
+ | : [[しゅくいん|宿因]] 過去世における原因。<br>「宿因の円満というは、諸の菩薩が昔の余生の中に於て福を修し善を修するが故に、今世に於て種種の衣服・飲食・臥具などの資身什物に於て自ら匱乏なきを謂う」<br>「一切の苦の中に復た二苦あり、一には宿因所生の苦、二には現縁所生の苦なり」 | ||
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: 星や月や諸の宿の道度を瞻る。 | : 星や月や諸の宿の道度を瞻る。 |
2023年12月14日 (木) 14:38時点における版
宿
saṃvasati (P)
やどる。
- 「共宿」(ともに住む。)〔五分戒本、T22-197c〕
- 「心宿」(心が老成している。)〔仏所行讃1、T4, 4b〕
一夜。
- 「不2経レ宿住1」
- 「不レ経レ宿」
- 「na vivasati」(その夜を越えて翌日に及ばない。)
一夜のこと。そもそも浄土には昼夜の別がなく、華の開合を昼夜とする。それが現世の一夜に相当する。〔観無量寿経、T12-345a〕
pūrva; pūrvaka 昔の。過去の。
- 宿業 過去世の行為。現在世のありようを決定する原因となる。宿所業ともいう。
「宿業に過失あるに由るが故に、我れ衆多の飢渇などの苦を受く」
「宿業の因に由って皮が変異して生ず」 - 宿因 過去世における原因。
「宿因の円満というは、諸の菩薩が昔の余生の中に於て福を修し善を修するが故に、今世に於て種種の衣服・飲食・臥具などの資身什物に於て自ら匱乏なきを謂う」
「一切の苦の中に復た二苦あり、一には宿因所生の苦、二には現縁所生の苦なり」 - 宿願
graha (S)
星座
- 星や月や諸の宿の道度を瞻る。