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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(苦海朝宗)
(苦海)
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duḥkha-arṇava (S)〔『仏所行讃』1、T4-3a〕
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<big>duḥkha-arṇava दुःखअर्णव</big>(S)〔『仏所行讃』1、T4-3a〕
  
 
 苦しみの海。現実のこの世界には苦が満ちていて限りのないことを海にたとえていう。苦しみの深く大きいこの世。
 
 苦しみの海。現実のこの世界には苦が満ちていて限りのないことを海にたとえていう。苦しみの深く大きいこの世。

2024年4月2日 (火) 14:57時点における版

苦界

 苦しみ、わずらいのある世界、すなわち生死の境界をいう。

苦海

duḥkha-arṇava दुःखअर्णव(S)〔『仏所行讃』1、T4-3a〕

 苦しみの海。現実のこの世界には苦が満ちていて限りのないことを海にたとえていう。苦しみの深く大きいこの世。 〔『法華経』寿量品〉〔『九字釈』〕〔『沙石集』序〕〔『反故集』〕

 苦しみに満ちた人間世界。煩悩にまみれた極悪衆生の住むけがれた世界。〔『黒谷上人語燈録』(漢語燈録)T83, 108a〕〔謡曲『嵐山』〕

生死の苦。〔『帰本抄上本諺註』13〕

苦海朝宗(くかいちょうしゅう)

 苦しみの海におし流されること。〔『往生要集』T84, 52b〕