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2017年8月9日 (水) 09:40時点における版
和合
律部の解釈
samagga (P)、samagra (S)
統一のとれた。協同せる。調和した。『五分戒本』『有部律雑事』
有部などの解釈
sāmagrī (S)
調和。もろもろの原因が協同し、調和してはたらくこと。むらがること。集まること。集合。唯識説では24不相応行の一つ。→和合性
『法集要頌経』T4-794c、『中論』、『瑜伽師地論』T30-293c、『廻諍論』T32-15b
衆縁和合
saṃyoga (S)
種々の要素が結合して一つのものを構成すること。
- 衆縁和合 samavāya 〔倶舎論26 T29-137a〕
- 大種和合火有 〔正理門論〕
諸縁の和合
pratisaṃdhāna (S)
諸縁が合すること。結合すること。結びつけること。『五教章』
阿含での使用
saṃgati (P)
(二つないし三つのものが)合すること。『雑阿含経』T2-54a
根・境・識が合すること。(たとえば、眼と色と眼識とが)集合すること。『雑阿含経』T2-54c,55a、『中論』20
saṃnipāta (S)
『倶舎論』10
- 三和合苦、謂円成実、苦相合故
- saṃbandhataś ca duḥkha-sambandhāt 〔弁中辺論 T31-469a〕