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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(四念処)
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「念処」は、「satipaTThaanaani (pali)、samRty-upasthaana (skt)」の訳で、「念住」とも訳す。
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「念処」は、「<big>satipaṭṭhānāni</big> (P)、<big>samṛty-upasthāna</big> (S)」の訳で、「念住」とも訳す。
  
 
 初期経典に説かれた修行法で、
 
 初期経典に説かれた修行法で、
# 身念処 肉体の不浄
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# '''身念処''' 肉体の不浄
# 受念処 感覚の苦
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# '''受念処''' 感覚の苦
# 心念処 心の無常
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# '''心念処''' 心の無常
# 法念処 法の無我
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# '''法念処''' 法の無我
 
の4種の観法によって、「常・楽・我・浄」の[[してんどう|四顛倒]]を打ち破る。
 
の4種の観法によって、「常・楽・我・浄」の[[してんどう|四顛倒]]を打ち破る。
  

2020年5月20日 (水) 22:20時点における版

四念処

「念処」は、「satipaṭṭhānāni (P)、samṛty-upasthāna (S)」の訳で、「念住」とも訳す。

 初期経典に説かれた修行法で、

  1. 身念処 肉体の不浄
  2. 受念処 感覚の苦
  3. 心念処 心の無常
  4. 法念処 法の無我

の4種の観法によって、「常・楽・我・浄」の四顛倒を打ち破る。

 後には37道品にまとめられたが、四念処だけで完結することが多い。

 倶舎宗などでは、この4種を順次に観ずる「別相念処」と、各々を非常・苦空・非我と観ずる「総相念処」とに分かれる。