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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(声論師)
 
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 言語としての語は、観念が音声という機会を得て現われたにすぎないと主張するのを声顕論という。これに対し、音声は一度成立した後に常住となると主張するのを声生論という。声生論は、ヴァイシェーシカ学派の説である。〔倶舎論〕
 
 言語としての語は、観念が音声という機会を得て現われたにすぎないと主張するのを声顕論という。これに対し、音声は一度成立した後に常住となると主張するのを声生論という。声生論は、ヴァイシェーシカ学派の説である。〔倶舎論〕
  
<font color=red>論議のときに、耳で聞いて「[[かつろん|勝論]]」と区別するために、「声論」を「こえろん」とよむ習わしが成立した。</font>
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<font color=red>論議のときに、耳で聞いて「[[かつろん|勝論]]」と区別するために、'''「声論」を「こえろん」'''とよむ習わしが成立した。</font>

2021年1月7日 (木) 19:33時点における最新版

声論師

 ミーマーンサー学派(ならびにヴェーダーンタ学派・文法学派)に当たる。インドの正統バラモン系統に属する哲学説の一つ。
 声とは語のことである。語が常住であると主張する人びと。その説は観念を経験からくるものとはせず、先天的常住なものと考え、観念はヴェーダにあるとする。この観念を、言い表わされる方面から、語(śabda)といい、語の先天的常住性を主張する。
 言語としての語は、観念が音声という機会を得て現われたにすぎないと主張するのを声顕論という。これに対し、音声は一度成立した後に常住となると主張するのを声生論という。声生論は、ヴァイシェーシカ学派の説である。〔倶舎論〕

論議のときに、耳で聞いて「勝論」と区別するために、「声論」を「こえろん」とよむ習わしが成立した。