「りやくあんらく」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
(ページの作成:「=利益安楽== <big>hita-sukha</big> (S)<br> 利益(hita)と安楽(sukha)。しあわせであることの2つの要因。あるいは他者を救済する目的の...」) |
(→利益安楽=) |
||
1行目: | 1行目: | ||
− | =利益安楽 | + | =利益安楽= |
<big>hita-sukha</big> (S)<br> | <big>hita-sukha</big> (S)<br> | ||
利益(hita)と安楽(sukha)。しあわせであることの2つの要因。あるいは他者を救済する目的の2つの要因(利益せしめることと安楽せしめること)。[[りらく|利楽]]と略称する。 | 利益(hita)と安楽(sukha)。しあわせであることの2つの要因。あるいは他者を救済する目的の2つの要因(利益せしめることと安楽せしめること)。[[りらく|利楽]]と略称する。 |
2023年9月6日 (水) 11:28時点における版
利益安楽
hita-sukha (S)
利益(hita)と安楽(sukha)。しあわせであることの2つの要因。あるいは他者を救済する目的の2つの要因(利益せしめることと安楽せしめること)。利楽と略称する。
言利益者、名為善行。楽為此故、名楽利益。言安楽者、名安隠住、益身心義。楽為此故、名楽安楽。〔瑜伽師地論83、T30. 760b〕 言利益者、謂、諸善行。言安楽者、無損悩行。〔〃83、T30. 764c〕
cf.〔成唯識論述記1本、T43. 234a-b〕には利益と安楽との相違について詳説されている。
artha-kriyā (S)
利益し安楽せしめること。他人をしあわせにすること。他者のために尽力すること。
- 一切の有情を利益安楽す。