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#プーラナ・カッサパ puuraNa kassapa 不蘭迦葉<br>道徳否定論を説いた | #プーラナ・カッサパ puuraNa kassapa 不蘭迦葉<br>道徳否定論を説いた |
2007年12月29日 (土) 12:08時点における版
六師外道
釈尊在世当時に活躍した6人の代表的なインドの自由思想家たちを六師外道と呼ぶ。
当時、王権がしだいに拡張し、旧来のバラモンの威信が次第に衰え、また貨幣経済が発展して、物質的生活が豊かになった。このような時代背景の中に現れた思想家たちである。
彼らは「つとめる人」sramaNa(沙門)と総称され、紀元前5-6世紀頃、ガンジス河中流地域のマガダ地方を中心に活躍した。
- プーラナ・カッサパ puuraNa kassapa 不蘭迦葉
道徳否定論を説いた - パクダ・カッチャーヤナ pakudha kaccaayana 婆浮提伽旃那
7種の要素で人間の個体が成立していると説く。無因論的な感覚論者 - マッカリ・ゴーサーラ makkhali gosaala 末迦梨瞿舎利
輪廻の生存は無因無縁であるとし決定論を説いた。宿命論的自然論者 - アジタ・ケーサカンバラ ajita kesakambala 阿耆多翅舎欽婆羅
唯物論を主張した快楽論者 - サンジャヤ・ベーラッティプッタ saJjaya belaTThiputta 散若夷毘羅梨沸
不可知論を唱えた懐疑論者 - ニガンタ・ナータプッタ nigaNTha naataputta 尼乾子
ジャイナ教の開祖で、自己制御説を説いた