操作

「アグニ」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(アグニ)
 
1行目: 1行目:
 
=アグニ=
 
=アグニ=
Agni
+
<big>Agni</big> (S)
  
インド神話の火の神。アグニは一般に火を意味し、ラテン語ignis(火)などと語源は同じ。イランではアータルの名で崇拝された。<br>
+
 インド神話の火の神。アグニは一般に火を意味し、ラテン語 ignis(火)などと語源は同じ。イランではアータルの名で崇拝された。<br>
アグニは黄金の顎、歯をもち、炎の頭髪を有し,3~7枚の舌をもつといわれる。彼は天上においては太陽として輝き、空中においては電光としてひらめき、地界においては祭火として燃える。彼は水から生れる。特に祭火としてその浄化力が重んじられた。<br>
+
 アグニは黄金の顎、歯をもち、炎の頭髪を有し,3~7枚の舌をもつといわれる。彼は天上においては太陽として輝き、空中においては電光としてひらめき、地界においては祭火として燃える。彼は水から生れる。特に祭火としてその浄化力が重んじられた。<br>
その起源は太古におけるかまどの火の崇拝にさかのぼる。『リグ・ベーダ』のなかでも、アグニ讃歌はインドラに次いで多い。<br>
+
 その起源は太古におけるかまどの火の崇拝にさかのぼる。『リグ・ベーダ』のなかでも、アグニ讃歌はインドラに次いで多い。<br>
後世、インドラ、ヤマ、バルナなどとともに、世界守護神(ローカパーラ)の一つとして尊敬され、南東に住むとみなされた。
+
 後世、インドラ、ヤマ、バルナなどとともに、世界守護神(ローカパーラ)の一つとして尊敬され、南東に住むとみなされた。

2020年8月28日 (金) 17:00時点における最新版

アグニ

Agni (S)

 インド神話の火の神。アグニは一般に火を意味し、ラテン語 ignis(火)などと語源は同じ。イランではアータルの名で崇拝された。
 アグニは黄金の顎、歯をもち、炎の頭髪を有し,3~7枚の舌をもつといわれる。彼は天上においては太陽として輝き、空中においては電光としてひらめき、地界においては祭火として燃える。彼は水から生れる。特に祭火としてその浄化力が重んじられた。
 その起源は太古におけるかまどの火の崇拝にさかのぼる。『リグ・ベーダ』のなかでも、アグニ讃歌はインドラに次いで多い。
 後世、インドラ、ヤマ、バルナなどとともに、世界守護神(ローカパーラ)の一つとして尊敬され、南東に住むとみなされた。