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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 アピダルマでは心作用のうちの小煩悩地法の一つ。二十随煩悩の一つ。無徳なのに有徳のように、下劣のものを優秀なもののように装って、他人を惑わす詐偽の心作用をいう。欺瞞・裏切り・詭計の能力。たぶらかす者。徳がないのに敬われようと欲する人。 〔倶舎論4〕
 
 アピダルマでは心作用のうちの小煩悩地法の一つ。二十随煩悩の一つ。無徳なのに有徳のように、下劣のものを優秀なもののように装って、他人を惑わす詐偽の心作用をいう。欺瞞・裏切り・詭計の能力。たぶらかす者。徳がないのに敬われようと欲する人。 〔倶舎論4〕
  
   誑と云は名利を得んが為に心に異なる謀を回らして矯しく徳ありと現はす偽りの心也。世の中に誑惑者と云は此
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   誑と云は名利を得んが為に心に異なる謀を回らして矯しく徳ありと現はす偽りの心也。世の中に誑惑者と云は此心の増せる人也。〔唯識大意 本18〕
心の増せる人也。〔唯識大意 本18〕
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2021年11月24日 (水) 11:40時点における版

para-vañcana, māyā (S)
 欺瞞。他人を欺くこと。 〔唯識三十頌 T31-60b〕〔成唯識論 T31-33b〕

śāṭhya, māyā (S)
 アピダルマでは心作用のうちの小煩悩地法の一つ。二十随煩悩の一つ。無徳なのに有徳のように、下劣のものを優秀なもののように装って、他人を惑わす詐偽の心作用をいう。欺瞞・裏切り・詭計の能力。たぶらかす者。徳がないのに敬われようと欲する人。 〔倶舎論4〕

 誑と云は名利を得んが為に心に異なる謀を回らして矯しく徳ありと現はす偽りの心也。世の中に誑惑者と云は此心の増せる人也。〔唯識大意 本18〕