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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(ページの作成:「=噠嚫= <big>dakṣiṇā</big> (S)、「布施」と漢訳する。  講義の謝礼。講嚫とも言う。」)
 
(噠嚫)
 
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<big>dakṣiṇā</big> (S)、「[[ふせ|布施]]」と漢訳する。
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<big>dakṣiṇā</big> (S)、「[[ふせ|布施]]」と漢訳する。「だっしん」とも読む。
  
 
 [[こうぎ|講義]]の謝礼。講嚫とも言う。
 
 [[こうぎ|講義]]の謝礼。講嚫とも言う。
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: 噠嚫は『尊婆須論』では「檀嚫」と表記し、中国では「財産の布施」と訳す。『律』に言う。「布施に用いる仕方を噠嚫と名づける。他者を導き利益を与える(法施)ことも噠嚫という」。『西域記』に言う、正しくは「達嚫拏」と言い、或いは「駄器尼」とも言う。中国では「右」と訳す。右手を使って他者から施されたものを受け取る。福徳を生ずるためにここから名付ける。今ここでは、仏陀の布施が命ある生きものに功徳を与えることを明らかにするので、それ故に功徳の布施と言う。〔華厳経探玄記18、T35.443c〕

2022年7月20日 (水) 11:27時点における最新版

噠嚫

dakṣiṇā (S)、「布施」と漢訳する。「だっしん」とも読む。

 講義の謝礼。講嚫とも言う。

 噠嚫は『尊婆須論』では「檀嚫」と表記し、中国では「財産の布施」と訳す。『律』に言う。「布施に用いる仕方を噠嚫と名づける。他者を導き利益を与える(法施)ことも噠嚫という」。『西域記』に言う、正しくは「達嚫拏」と言い、或いは「駄器尼」とも言う。中国では「右」と訳す。右手を使って他者から施されたものを受け取る。福徳を生ずるためにここから名付ける。今ここでは、仏陀の布施が命ある生きものに功徳を与えることを明らかにするので、それ故に功徳の布施と言う。〔華厳経探玄記18、T35.443c〕