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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(刹那)
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<big>kṣaṇa, kṣanika</big> (S)
 
<big>kṣaṇa, kṣanika</big> (S)
  
 「kṣaṇa」の音写。念・念〃と漢訳する。<br>
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 「kṣaṇa」の音写。念・念々と漢訳する。<br>
 
 きわめて短い時間。瞬間。最小限の時間。一説によると、勇者の一弾指中に65刹那を計算する。ゆえに一弾指時の65分の1を一刹那とするともいう。時間の最も短い単位。<br>
 
 きわめて短い時間。瞬間。最小限の時間。一説によると、勇者の一弾指中に65刹那を計算する。ゆえに一弾指時の65分の1を一刹那とするともいう。時間の最も短い単位。<br>
 
 『大毘婆沙論』(126)では、120刹那=1担刹那、60担刹那=1臘縛、30臘縛=1牟呼栗多、30牟呼栗多=1昼夜とする。これによれば、1刹那は75分の1秒に相当する。その他異説がある。この1刹那の間に生滅があることを刹那生滅・刹那無常などという。[倶舎論12 1,2〕〔瑜伽論2 T30-288a〕〔瑜伽論16 T30-365a〕
 
 『大毘婆沙論』(126)では、120刹那=1担刹那、60担刹那=1臘縛、30臘縛=1牟呼栗多、30牟呼栗多=1昼夜とする。これによれば、1刹那は75分の1秒に相当する。その他異説がある。この1刹那の間に生滅があることを刹那生滅・刹那無常などという。[倶舎論12 1,2〕〔瑜伽論2 T30-288a〕〔瑜伽論16 T30-365a〕

2023年10月18日 (水) 08:29時点における最新版

刹那

kṣaṇa, kṣanika (S)

 「kṣaṇa」の音写。念・念々と漢訳する。
 きわめて短い時間。瞬間。最小限の時間。一説によると、勇者の一弾指中に65刹那を計算する。ゆえに一弾指時の65分の1を一刹那とするともいう。時間の最も短い単位。
 『大毘婆沙論』(126)では、120刹那=1担刹那、60担刹那=1臘縛、30臘縛=1牟呼栗多、30牟呼栗多=1昼夜とする。これによれば、1刹那は75分の1秒に相当する。その他異説がある。この1刹那の間に生滅があることを刹那生滅・刹那無常などという。[倶舎論12 1,2〕〔瑜伽論2 T30-288a〕〔瑜伽論16 T30-365a〕