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とんこう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2006年2月1日 (水) 03:42時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版

敦煌

敦煌は、甘粛省の河西走廊の最西端に位置し、面積は3万1200平方キロ、古代シルクロードに位置する有名な都市である。
今からちょうど100年前、敦煌莫高窟(ばっこうくつ)で第17窟(蔵経洞)が発見され、紀元4世紀から11世紀の仏教経典、古文書、刺繍、絹絵、楽器・仏具などの文化財およそ5万点が出土、20世紀における文化史上最大の発見のひとつとして注目を浴びた。しかしこれらが発見されたのは、清王朝末期の列強各国が台頭していた時代で、そのため蔵経洞の文化財の多くが国外へ持ち出されることとなり、中国の文化史上最も大きな痛手となった。
敦煌に関する文献および敦煌の石窟の内容は極めて豊富で、非常に貴重なものであるため、中国の学者の注目を集めているだけでなく、熱心に研究を続ける外国人学者も多い。20世紀には「敦煌学」が国際的な学問として成立し、20世紀の世界の人文・社会・科学分野でも特に大きな光を放っただけでなく、燦然と輝く中華文明を世界に広める役割を果たした。
この100年で世界は大きく変化し、アジアでは再び歴史ある中華文明が脚光を浴びている。敦煌芸術の秘宝は大切に保護され、莫高窟が世界文化遺産に登録されるなど、世界中の人々の注目と評価を集めており、各国からの観光客は年数万人に上る。

21世紀を目前に控え、中国では「敦煌芸術大展」が厳かに開催され、蔵経洞の文化財や優れた敦煌芸術が展示されている。蔵経洞文化財発見・敦煌学成立100周年を記念するこの展覧会が、中華民族が残した優秀な文化遺産に対する各国の人々の理解を深めるのに役立つことが期待される。

参考図書:

敦煌 莫高窟ー古代絵師1000年の創造 15 敦煌莫高窟
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