ニヤーヤ
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ニヤーヤ
nyāya न्याय (S)
ガウタマ(gautama,別名akṣapāda 足目,50-150(頃))を開祖とし、論証(nyāya)を中心とした知識論・論理学を体系化した。『ニヤーヤ・スートラ』(nyāya-sūtra,250-350(頃))を根本経典とし、10世紀頃まで仏教論理学(因明)やミーマーンサー学派の論理学と激しい論争を展開しながら教説を発展させていった。
13世紀にガンゲーシャ(gaṇgeśa)が『タットヴァ・チンターマニ』(tattva-cintāmaṇi)を著してから学風が一変し、『ニヤーヤ・スートラ』の伝統にこだわらず、厳密な定義、新たな術語体系の確立を図るようになり「新ニヤーヤ派」(navya-nyāya)と呼ばれた。