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ほつぼだいしん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2019年3月3日 (日) 19:13時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (発菩提心)

発菩提心

 菩提は無上正真道である。この無上正真道を求める心を発すのを、発菩提心と言う。発心に同じ。

 三には、菩提心を発す。深く因果を信ず。    〔観無量寿経〕
 家を捨て欲を棄て、而して沙門と作せば、菩提心を発して、一向に専ら無量寿仏を念ず。    〔無量寿経 下〕
 発菩提心とは、菩提は胡語。これ翻して道と名づく。果徳圓通の故に菩提と謂く。大菩提に於いて意を起こし趣求するを発菩提心と名づく。    〔大乗義章 9〕
 菩薩の初発心は是れ一切正願の始なり、悉く能く一切の正願を摂受す。是の故に初の正願を自性願と為す。菩薩は発心して是の言を作さく、我れ当に無上菩提を求め、一切衆生を安立して無余涅槃及び如来の大智を究竟せしむべしと。是の如く発心して菩提の道を求む。‥‥初発心の菩薩を名づけて度と為す、大乗菩提の諸菩薩の数なり、是の故に初発心は度の所摂なり。是の心を発し已りて漸に阿耨多羅三藐三菩提を得、是の故に初発心は是れ菩提の根本なり。是の心を発し已りて諸の衆生の無量の苦を受くるを見、而も悲心を起して之を度脱せんと欲す、是の故に初発心は是れ大悲の所依なり。初発心に依りて菩薩の菩提分法を建立し、及び衆生の所作、菩薩の所学悉く能く修習す、是の故に初発心は是れ菩薩学の所依なり。是の如く初発心は名づけて摂と為し、名づけて根本と為し、名づけて依と為す。    〔『菩薩地持経』1 発菩提心品〕