tathāgata
तथागत。「多陀阿伽陀」「怛薩阿竭」と音写。「如来」「如去」と漢訳。
如来と如去が同時に訳されるのは、
- tathā-gata 如実に達せし人
- tathā-āgata 如実に来格せし人
との二種類の読み方のためである。
「如来」の語で、三世諸仏の道を成じた仏をいう。一切衆生を救済する願のために娑婆世界に出世した仏であるから。
- 多陀阿伽陀とは、法の相の如く解して、法の相の如く説く。諸仏の如きは、安穏の道より来る。仏はまたかくの如くに来る。さらに去りて後の有の中に至らず。この故に多陀阿伽陀と名づく。 (智度論 2)