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じゅうはちふぐうほう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2021年8月23日 (月) 15:09時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (十八不共法)

十八不共法

aṣṭādaśa āveṇikā buddha-dharmāḥ; aṣṭādaśāvenikā (S)

 ブッダだけに特有な(不共、すなわち他と共通しない)18の特徴のこと。仏にだけ具わっている18の特質。18種のすぐれた特質。
 その内容は、十力(daśa balāni)と四無畏と(catvāri vaiśāradyāni)と三念住(trīṇi smṛty-upasthānāni)と大悲(mahā-karuṇā)とをいう。

 大乗仏教では次の18をいう。
①~③ 身・口・意の三業について過失のないこと。
④   衆生に対する平等心。
⑤   禅定による心の安定。
⑥   すべてを抱擁して捨てない心。
⑦~⑪ 衆生済度の欲と精進・念力・禅定・智慧の5点について減退することのないこと。
⑫   解脱からあともどりしないこと。(時に⑩禅定を省いて、⑫に解脱知見を入れる。)
⑬~⑮ 衆生済度のため、智慧の力で身・口・意の三業を現ずること。
⑯~⑱ 過去・未来.現在の一切のことを知悉してとどこおりないこと。

〔維摩経、T14-537a〕〔倶舎論27、T29-140〕〔法華経 譬喩品、T9-10c〕〔教行信証 真仏土巻、p.366〕