いんぶん
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因分〔果分〕
分は分斉(けじめ)の意味で、因の範囲を因分、果の範囲を果分という。
世親の『十地経論』巻2には、因分は果分の一部分をあらわすものとする。
- 仏のさとりの全内容である真如の世界(性海)のありさまは、仏果をさとった身分でなければ知ることができず、衆生には説きあらわすことのできないものであるが(性海果分、果分不可説)、仏になる因の身分にある衆生のために、機縁に応じて説き起こされた教えは、衆生が知ることのできるものである(縁起因分、因分可説)とする。
〔華厳経探玄記巻10、華厳五教章巻1〕