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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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オーム

 原語は om であって、「唵」と音訳する。a - u - m の三字から成る言葉と解釈されて、古来インドでは聖なる意味と神秘的な力とを持つものとして尊ばれて来ている。三字はそれぞれ、発生・維持・終滅をあらわし、この一語で全世界が成立しまた滅びる過程を象徴している。
 ヒンドゥー教では創造をつかさどるブラフマー(梵天)・維持をつかさどるヴィシュヌ・破壊をつかさどるシヴァの三神が一体であること(trimūrti)に比せられ、真言密教にもとり入れられて種々の解釈が与えられている。バラモン教では古くから神聖な音節として尊重されて来た。インドの聖典の最初にこの音節を記して、礼拝を表白する文句の前に置くことが行われていたが、それを大乗仏教が採用したのである。


 『無量寿経』のマックス・ミュラー本には最初の「oṃ」ののちに、次の二句がある。

ratnatrayāya. oṃ namaḥ śrīsarva-buddha-bodhisattvebhyaḥ.
三つの宝に礼したてまつる。オーム、幸ある一切の覚った人たち、求道者たちに礼したてまつる。