しゅくぜん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
宿善
かつて過去世につくられた善。善き宿業。前世の善粟。過去世の善根。〔往生要集、T84, 81c;84c〕〔口伝鈔〕〔歎異抄〕〔沙石集〕
さきの世の善。〔唯信鈔〕
人の一代に限って今までにつくった善恨をさすこともある。
真宗では宿善開発<しゅくぜんかいほつ>といい、今まで修めてきた善根がある時期に開きあらわれることによって、信心が得られると説く。そういう善根を積んできていない者を無宿善の機という意味。
宿善開發
「しゅくぜんかいほつ」と読む。
これまでに修めた善い種が開きあらわれること。真宗で信心を得ることは宿善の開発によると説く。〔蓮如御文章、文明7年5月、文明9年正月〕